恥をかくことの大切さを知った。
恥ずかしくて顔を上げられない。みるみるです。
なんかね、先日地元に帰省したんだけど、レストランでの出来事を思い返して胸が苦しいです。身の丈に合わない店に入ったことが、ひどく恥ずかしくて。
あの日、フランス料理を予約したワタクシを止めたい。
じゃあなんでフランス料理を、しかもコースで予約したのか。
昔、フランス料理のお店でバイトしていたのです。
フランス料理といえば高級料理ですから客層もそれなりの方ばかり。
失礼がないよう、バイトといえど研修期間を経てからお客様の前に立ちます。
研修中にカトラリーの扱いかた、水の注ぎ方、などなど勉強しました。
だから大丈夫だと思っていたのです。
あたしゃデキル女さ、くらいにね。
しかし、サーブする側で経験することと、お客様として座るのとでは全く違った。
バイトしていたのもいつの話だよ、ってくらい前なのでスッカリ忘れてる。
テーブルの上に置かれたナフキン見て
「あれ?料理が出てから膝にかけるんだっけ?料理が来る前に膝にかけるんだっけ?」
そんな基本すらぶっ飛んでた。
しまいには、ほうかむりして踊るんだっけ、とか
ハチマキにして豊作を願うんだっけとか、パニックになっていた。
きっと店のスタッフさんたちは気付いてたはず。ナイフもフォークも扱えない集団に。
でもイヤな顔せずにこやかに接してくれた。
久しぶりの家族の集まりだと言うと写真まで撮ってくれた。
ありがとうございます。
フランス料理店で働いていた経験あるから分かる。
高いお金出して来るお客様の中には、サービスされて当たり前だと思ってる人がいる。
むしろ普通のサービス以上のことを求めたりする人もいる。
でも店の人も人間だからさ、やっぱりそういう客にはサービスしたくないんだよね。ナイフやフォーク上手く扱えなくても「ありがとうございます」「美味しかったです」って気持ちが伝われば、ちゃんと接してくれる。
だからこそ
店の雰囲気を壊しかねないマナーで来るべきじゃなかったなと、猛烈に反省したのです。
もう一度勉強し直します。次はスマートな作法で行くので
門前払いしないで下さい。
できれば恥はかきたくないもの。だけど、恥をかいたからこそ変えようと思えました。
お気楽に考える性格だから、行けば何とかなるさー!
みたくやっちゃったんだけど。だからといって周りに迷惑かけちゃいけないなーってね。思いました!
バイトしていた時に習ったの。
マナーは自分のためじゃなくて、周りを気持ちよくさせるためにあるんだよって。
時を経てあの言葉が身に染む。